0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
まわりに合わせて嘘をつき続けることが当たり前になっていくうちに『うちが普通でまわりがおかしい』と思うようになりました。
だけど時折り心がくたびれるとどうしても否応なしに現実が襲いかかってくる。
その度に私は悪くないと言い聞かせて何もかもを両親のせいにしては自分を嫌いになりました。
私だけでなく両親も本当は辛いのだろうと。
それなのに自分ばかり被害者ぶって。
大人の事情などわからなかった。
両親が離婚してある程度成長するまで何があったのか知る機会もなかった。
事情を聞いた時涙が溢れて止まらなかった。
だけど根本にある恨みや憎しみは消せず、自分という人間がどこか問題のある欠落した人間に育ってしまったのは両親のせいだと頭の中で責めたてた。
いつだって自分に自信がなく人の顔色を伺ってしまうのも人に心を開けないのもコミュニケーションが苦手なのも全部全部両親のせい。
家の中でのルールや決め事はどんなにおかしくても周囲に安易と認知されないから抵抗できない子どもはそれが『普通』だと思うようになってしまう。
母親には許さなくていいと言われました。
大人たちの事情を知った今でも、何かの拍子でつまずいた時にあの時ああだったら...と上手に消化できずいます。
そんな家庭事情を含め、精神病と発達障害を患ってしまった子どものまま大人になってしまったそんな私の話です。
最初のコメントを投稿しよう!