席替え運が強くて。

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席替え運が強くて。

─文月─ 私と和斗は何もなかったかのように話すことが多くなってしまった。 2人きりで話してるときもあったが、だいたい4人いる。 季節はだんだん暑くなった。 すると、理科の授業でたまにしかない席替えが行われた。 私は先生に指示されるまで待っていると、和斗が呼ばれ、その後に男子1人、女子1人、私─。 ………あれ? 一瞬聞き間違えたのかと思った。どちらかと言えば聞き間違えであってほしい。 だが、そんな上手い話があるはずない。 残った席は私の班の4人分だけ。それ以外はもう皆座っている。 ─嘘だ…。 指示された席に私達は座る。 そして、チラリと和斗を見ると、彼は顔を赤くしながら私を一瞬見た。恥ずかしかったのだろう、すぐに目をそらした。 ─ただ、それだけで済めばよかったのに、数日後の音楽の席替えで、隣になってしまった。 あのね これ くじだよ?不正してないよ? そもそも からかわれるかもしれないのに 変えるはずないでしょ? 変える必要もないし ホントだよ?席替え運だけは強いんだよ?私。 ──いや、ホントだよ !?? それにしても、くじで2回も隣は凄いね…。 ─念押しに言おう。 ──不正してないからね !!??? 和斗は音楽と理科の授業の時、よく顔を赤らめている。 周りがどう思うかはわからない。 でも、恋話好きな人はお似合いだとでも思っているのだろう。多分。 ─終わらせて、早く…答えて…。 悩む私でした。
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