レベル1 勇者の再出発

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 だんだん、乱暴に戸がたたかれた。  ラシュワンが出ると、革鎧の女戦士たちが来ていた。筋骨は隆々、鎧は突き出すようにバストを強調している。 「村にヨソ者が入ったみたいだね」  マッケイはスプーンを置き、立ち上がった。 「たぶん、わたしの事だろうか」  女戦士はスマホをかざし、マッケイの個人情報を検索する。 『マッケイ・ヌーは皇帝の御政道を批判した罪により、汚倫媚突苦(オリンピック)の刑を受けた。現在、レベル1のはずである。額に刑を受けた者の印がある。見つけしだい、イジメて良し。はずかしめて良し。ただし、傷付けるはならぬ。殺すもならぬ』  女戦士たちは肩を揺らして笑った。 「汚倫媚突苦(オリンピック)の刑を受けた者は、額に大きな印がある・・・確かに、こいつだ」  ぐりぐり、額の中央を拳で小突いてくる。 「御政道批判の大罪人か。皇帝の許しとあれば、大いにイジメてやろうじゃないか」  女戦士のリーダー、アネゴが手で合図した。アネキとオネエがマッケイの両腕を抱え、剛力で捕まえた。  手を振りほどこうとしたが、力が入らない。ずるずると外に引きずり出される。  ぽいと、投げて倒された。口に土が入った。固い物が入ったとは分かるが、味は感じない。  顔を上げ、女戦士たちを下から見る。 「なんだい、やる気みたいだね。レベル11のあたしら相手に、どれだけやれるかね?」  アネゴが腰の剣を落とした。素手で来い、と手招きした。  マッケイは立ち上がる。ついこの前まで、レベル11の者など、赤子と同然に思っていた。  アネゴが突進、組んできた。  女と組み合うのはベッドの中だけ、と身を引きかけた。が、身動きできない。 「ははっ、貧弱、ひんじゃくぅ」  アネゴはマッケイの右腕を逆にひねり、たちまち引き倒す。女戦士の倍はあるはずの筋肉が、まるでパワーを発揮できない。 「見かけは立派な筋肉だけど、お飾りだね」  マッケイは立ち上がろうとするが、腕を極められて、体から力が抜けていた。  きゃはははっ、女戦士たちが笑う。その手がマッケイの服にかかった。  すっぽんぽーん、たちまち丸裸に剥かれた。へそ下の・・・(自主規制)が陽にさらされた。 「おおー、さすが。なかなか立派な物を持ってるじゃないか」 「女が誘ってるんだ。遊んでやるから、さっさと・・・(自主規制)しろよ!」  ごす、アネキが・・・(自主規制)を踏み付ける。 「ええい軟弱者め、それでも男か!」  あああっ、マッケイはうめいた。男なら・・・(自主規制)を潰されては、最悪の場合、ショック死もありえる。  (自主規制のため、文章が読みにくくなっております。ご了承願います) 「またヒマな時に、たっぷりイジメてやるよ」 「次は・・・(自主規制)に・・・(自主規制)してやろう」  きゃはははっ、女戦士たちは笑い声を残して去った。  マッケイは草の上に身を屈めて、動けないでいた。全身を貫く痛みに、死すら覚悟したくなった。
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