7人が本棚に入れています
本棚に追加
周りの大人からチヤホヤされる引き換えに、周りの子からは距離を置かれるようになった小学生時代。
それが嫌で、習い事もなにもかもやめてしまった。そして、人と関わることも。
中学生になる少し前から学校へは行かなくなった。
「空、起きて。学校は?」
「体調悪いから、休む」
「…そう。わかった。お姉ちゃん学校行くけど、何かあったら学校に電話するんだよ」
「…うん」
海外へ単身赴任している父と、デザイナーとして日本中飛び回っている母はほとんど家に帰ってこない。私が不登校になろうと、そんな事実知らないんだ。
お姉ちゃんは、毎朝起こしに来てくれて、こんな私のために世話を焼いてくれた。
「お姉ちゃん、ごめん」
なんて、誰もいない部屋で言ったって意味無い。
最初のコメントを投稿しよう!