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第八十九話 結婚初夜 ジークとカリン
-- ゴズフレズ王国 王都ハフニア 上空 帝国軍総旗艦ニーベルンゲン
湯浴みで入念に身体を清めたカリンは、自室でバスローブ姿のままジークの使いの侍従が呼びに来るのを待っていた。
カリンは、緊張した面持ちで自分の部屋から外を眺める。
『結婚初夜』
結婚して自分が初めてジークに抱かれる夜であった。
カリンはゴズフレズの修道院で育ち、男性経験など全く無く、男女の睦事に関する知識も無かった。
異性に触れられたのも、手を握られたのも、結婚式でしたファーストキスも、ジークが最初であった。
カリンは、不安を募らせていたが、意を決して近くに来たメイドに尋ねる。
「あの・・・、すみません」
「はい? 御用でしょうか? カリン様」
「初夜の時は、・・・殿方に抱かれる時は、どのようにしたらよろしいのでしょうか? ・・・こんな事を伺って良いのか判りませんけど・・・」
不安を打ち明けるカリンにメイドは優しく答える。
「殿下は、お優しい御方ですから、殿下に身を委ねれば優しくして頂けると思います」
メイドは、恥じらいながら続ける。
「その・・・私も殿方に抱かれた事はありませんので、詳しくは・・・」
「そうなのですか」
「ただ、殿下は、夜のほうは、とても御強いとの事です」
カリンは、メイドの言っている事の意味が判らず、聞き返す。
「夜のほうとは? 何でしょうか??」
メイドは、頬を赤らめ恥じらいながら続ける。
「男女の閨事のことです。・・・正妃のソフィア様は、殿下から夜通し六度も子種を注がれ、腰が抜けて動けなくなったそうです。あの竜騎士のソフィア様が『腰が抜けて動けなくなる』ほどですから、それはもう・・・」
カリンの脳裏に、以前、ジークの部屋を訪れた時に現れたソフィアの艶姿が浮かぶ。
カリンから見たソフィアは、三つ年上の女の色香を纏う『大人の女』であった。
(私も・・・、ジーク様とソフィア様のように・・・子種を注がれて・・・)
カリンが閨事について色々と妄想すると、みるみる頬が赤くなり、顔が熱くなる。
恥じらい赤くなるカリンを見て、メイドは微笑む。
「心配することは、ありませんよ」
ドアをノックする音の後、侍従の声がする。
「失礼致します。カリン様。皇太子殿下が寝室にお呼びです」
「はい!」
カリンは、上ずった声で緊張を隠せないまま侍従の後についていき、ジークの寝室に向かう。
侍従がジークの部屋のドアをノックして告げる。
「殿下。カリン様をお連れ致しました」
「入れ」
侍従はドアを開けると頭を下げ、カリンの入室を促す。
カリンがジークの部屋に入ると、ジークは慣れた様子でベッドで横になって居た。
カリンは、緊張しながらジークの傍らに座る。
「ジーク様。参りました」
ジークはベッドで上半身を起こすと、緊張して小刻みに震えるカリンを抱き寄せて瞳を見詰める。
「・・・震えている。緊張しているようだな?」
カリンは、ジークのエメラルドの瞳から逃れるように視線を逸らすと、俯きながら正直に答える。
「はい」
ジークは、俯いているカリンの頬に両手を当てて自分の方を向かせると、カリンの瞳を見詰めながら優しく告げる。
「結婚したのだ。緊張する事も、怖がることも無い」
「はい」
ジークは、カリンにキスする。
「んっ・・・」
ジークが唇を重ねると、柔らかいカリンの唇は緊張しているためか少し乾いているようであった。
ジークは、カリンの緊張を解きほぐすため、キスを繰り返す。
緊張して強ばっていたカリンの肩から力が抜けていくことを見計らって、ジークはカリンをゆっくりとベッドに寝かせると、カリンが纏っているバスローブの胸元を開ける。
顕になったカリンの双丘は、小振りだが手のひらサイズの形の良い美しいものであった。
カリンは、羞恥からジークの視線から逃れるように軽く握った右手を口元に当てて顔を背けていたが、自分の胸を見るジークの反応が気になるため、チラチラと横目でジークを伺う。
「綺麗な胸をしている」
ジークが手で優しく撫でると、直ぐに淡いピンクの胸の頂がツンと勃ち上がってくる。
ジークが固くなった胸の頂を口で吸い舌先で刺激すると、カリンは僅かに声を漏らして背を引きつらせる。
「んっ・・・あっ・・・」
カリンの初心な反応にジークの欲情は昂ってくる。
ジークは、カリンが纏っているバスローブを全て開けると、両手で胸から腹、腰のくびれ、お尻へと身体の線に沿って撫でていく。
身体を撫でるジークの両手が腰のくびれに掛かると、カリンは僅かに身を反らせる。
カリンは、発育途上であるが確かに女の身体をしていた。
ジークは、カリンの両足をM字に開くと、生え揃ったばかりの秘所の恥毛を撫で分け、指先で秘所を広げて見る。
両足を広げられたカリンが呟く。
「ジーク様。・・・恥ずかしいです」
「ふふふ。・・可愛いな。・・・カリンのここはとても綺麗だ」
指で広げられたカリンの秘所は、透明な体液が滴って肉襞を濡らしていた。
ジークは、カリンの秘所全体を口で吸い、秘所の蕾を上唇と舌先で強めに吸う事を繰り返す。
秘所から込み上げてくる快感に、カリンは堪え切れず喘ぎ声を漏らし始める。
「あっ・・・ああっ・・・」
直ぐにカリンの秘所から透明な体液が溢れ、蕾は突起して固く勃ってくる。
ジークは、右手の中指と薬指でカリンの秘所を弄り、秘所の濡れ具合を確かめる。
(これだけ濡れていれば、大丈夫か・・・)
ジークはカリンの手を取ると、ヘソまでそそり勃つ自分の男性器を握らせて告げる。
「カリン。今からこれが膣内に入る」
ジークに男性器を握らされたカリンは驚く。
「・・・えっ!?」
カリンは、ジークに男性器を握らされたが、ジークの男性器は大きく立派なものであり、男性器を握るカリンの指は届かなかった。
(ゆ、指が届かない! 私の腕より太い!? それが私の膣内に!? ええっ??)
ジークは、覆い被さるようにカリンの上に乗って抱くと、カリンの秘所に男性器を押し当てる。
驚いたカリンは、震えながらジークに懇願する。
「ジーク様。・・・私、初めてなので、・・・優しく・・・」
ジークは微笑みながら告げる。
「心配ない。ゆっくり痛くないようにする」
ジークは、カリンにキスしながら、ゆっくりとカリンの膣内に男性器を挿入する。
「んんっ・・・んっ・・・わうっ!!」
カリンは、破瓜の痛みに思わず背を反らせて両手の掌でジークの胸を押す。
しかし、カリンの力では覆い被さるように身体の上に乗るジークの身体をどうこうする事は出来ず、ジークはカリンの秘所に根元まで男性器を挿入していく。
破瓜の痛みが過ぎ、男性器のエラが秘所の内側の肉襞を捲り上げる快感からカリンは性的絶頂に達し、下半身が小刻みに震え、両足が開閉するようにカクカクっと痙攣する。
「はぅ・・・わっ・・・あっ・・・」
カリンは性的絶頂に達し、ジークの腕の中で目を見開いて悶絶する。
ジークは、腕の中で悶絶するカリンの耳朶を甘噛みすると、耳元で囁く。
「ふふふ。可愛いやつだ。気持ち良かったら、何回達しても良いぞ。声を出しても良い」
そう囁くとジークはゆっくりと腰を動かし始める。
ジークが動き始めると、カリンは秘所の内側が捲られる快感に堪えきれず、再びか細い声で喘ぎだす。
「あうっ・・・はぅ・・・あぁ・・・んあっ・・・あああぁ・・・」
カリンの秘所から多くの白濁した体液が滴り落ち、ジークが腰を動かす度に淫靡な音を立てる。
カリンは、頬だけでなく耳まで赤く紅潮させてジークにすがりつき、無意識にその背中に爪を立てていた。
処女であったカリンの秘所はきつく、何度も性的絶頂に達してジークの男性器を締め上げていく。
程なくジークはカリンの膣内に射精する。
勢い良く脈を打って出された子種は子宮の入り口に当たり、カリンはその快感により同じタイミングで身体を反らせる。
射精し終えたジークは、汗だくでぐったりとしているカリンにキスする。
「痛くなかったか?」
ジークからの問いに、カリンは恥ずかしそうに答える。
「最初だけ、少し。・・・気持ち良かったです」
ジークは再びカリンにキスすると体勢を変えて、カリンを傍らに抱く。
結婚初夜の交わりを終えた二人は、そのまま眠りに就いた。
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