4.スカした顔で颯爽とランウェイ歩くモデルのあいつが俺の前ではデレわんこ

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車に乗ると、すぐにアキにラインを入れる。 [終わったー!今から帰る。夕飯のメニュー決まった?] [お疲れー!ハンバーグ。寒いから煮込みがいいかなって。野菜入ったやつ] [いいねぇ。買い物できた?足りない物あったら買ってくけど] [あのさ、『ル・ソレイユ』のシフォンケーキ買って来て] [は?食材じゃなくて?アキ、ケーキなんて興味ないじゃん] [でもハル、あそこのシフォンケーキ好きじゃん] [そうだけど…別に今、それが激しく食いたい訳でもないし] [たまには一緒に食べてみたいなって思ったんだよ。じゃ、よろしく] …ま、いいけど…反対方向じゃねーか…。 地味に遠いし。 ライン画面を閉じ、マネージャーにその店に寄って貰うように頼んだ。 …俺は一刻も早くアキの顔を見たいのになぁ…。 何でシフォンケーキ? あ、でもあれ、生クリームつけて食べるのも美味いんだよな。生クリームも買って帰るか…。 アキの口元にクリームついて、チュッなんて舐めて取ってやったりなんかして…。 おぉ…いかんいかん!  ストップ妄想! まだ外だ!だらしない顔はできない! ハルはチラッとバックミラーに目をやる。 マネージャーが真面目そうな顔で運転している様子を確認し、窓の外に目をやりながら、どうしてもニヤついてしまう口元を手で隠した。
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