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一時間だけ…と言ったものの、始まってしまえば、仲間との時間はやっぱり楽しい訳で…
気付けば時計の針は既に11時半を指していて、もうニ時間が経とうとしていた。
酔いも回って容赦なくハルとアキに絡むメンバーを引き剥がすのにも疲れた青木が、いつの間にかタクシーを呼んでいた。
そして二人は、メンバーに惜しまれながら強制送還される事になり、約束通りハルのマンションへと向かったのだった。
タクシーの中で、アキは窓の外を眺めながら、今夜のライブの余韻と、打ち上げの楽しさを思い出し、満足気な笑顔を浮かべていた。
そして反対側の車窓に映るハルの笑顔は、アキとは全く異質の笑顔に違いなかった。
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