3.バッテリー残量

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アキはいきなりの出来事に、意識がどこかへ飛んだように壁を見つめてボーッとしている。 「まだここに座っとく?俺は構わないけど」   ハルの悪戯っぽい問いかけに、自分が彼の膝の上に座っている事に改めて気付いたアキは、慌てて飛び退くように立ち上がった。 その様子に、ハルはクスクス笑いながら、廊下を大股で歩き、リビングへと向かって行った。 …くそ、何なんだよ、余裕な顔しやがって…。 昨日の今日で、こっちはまだこういうの慣れてないんだっつーの… アキは頭をくしゃくしゃっと掻きながらハルの背中を見ていた。
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