3.バッテリー残量

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「ねぇ、アキ、仕事ないなら明日も居てよ。お願い!多分7時頃には帰れるからさ…夕飯一緒に食べよ」 「うん…。でも、俺居たって、お前みたいに料理できないからさ、作って待ってるとかできないし」 「いいんだよ、アキが待っててくれたら、それが何よりのご馳走なんだから」 「その言い方、何かヤラシイ…」 「あ、違うって!じゃ何か食べたい物考えて、ネットで検索して材料だけ買っといてよ。 そしたら俺が作ってやる」 「いいけど…疲れて帰って来て大変だろ?」 「いいのいいの!アキはDVDでも見てゆっくり休んでて」 「お前、絶対に嫁をとことん甘やかすタイプだな」 「甘やかしてやるから、嫁に来る?」 「はっ?!」 アキが一瞬狼狽えてハルを見ると、またリアクションを見て楽しんでるような顔で笑っていた。 こいつには勝てない。  張り合う気もないが…。 アキは首を横に振りながら、大きな息を吐いた。
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