3.バッテリー残量

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掃除や片付けも何とか済み、真っ白な新品のシーツの端と端を二人で持ってベッドに掛ける。 あとはシャワーを浴びれば、もういつでも寝られる。 今夜もアキは、一緒にシャワーは嫌だと言った。 残念だが、大丈夫だ。 今夜の俺は心が広い。 後でゆっくり…。 自然と顔がニヤけた。   先にシャワーを浴びたハルは、ベッドに潜り込む。 何日振りなのか、結局のところよくわかっていないが、久し振りに自分のベッドでリラックスして寝られる。 仰向けになって天井を眺めながら、手足を思いっ切り伸ばした。 アキがこの部屋に泊まった事なんか今まで何度でもある。 自分の体格を考えて買ったダブルベッド。 だから、横幅も充分な訳で、ここで二人で寝た事だってある。 でもそれは友人同士だったから、適当な距離を保ち、くだらない話や時には真面目な話をしながら、眠りに落ちて行った。 でも、今夜は違う。アキは俺の恋人になったんだ。 もう適当な距離なんて必要ない。 朝までアキを抱き寄せて、くっついて、腕枕なんかしちゃったりして眠れるんだ。 ま、その前にいろんなコトしちゃうけどね。 こんな幸せな日が来るなんて思いもしなかった。  いや、妄想はしたけど、それは現実味のないものだったから…。 今日まで、長かったな…。 それに今日一日も、本当に長かっ…… ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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