3.バッテリー残量

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翌朝、目を開けると、隣にアキが眠っていた。 美しい寝顔。 幸せだ…。 昨夜、俺はついにアキと……。 ん? 待て…。ついに…… 何かしたか? 俺。 記憶がない…。 いや、ないのは記憶じゃなくて、目論(もくろん)んでいただ。 「うおおぉいっっ!! 何で?! どうして?!」 窓の外は明るく、もう陽は高く昇っている。 壁の時計は10時半を過ぎていた。 ベッドの上では、ハルの叫び声に反応したのか、アキが「う〜ん…」と悩ましい声と身じろぎで、色気を振り撒いている。 寝返りを打って向こうを向いたアキは、いつも頬と首筋にかかっている髪が流れて、耳や(うなじ)が露わになり、たまらなく色っぽい。 いやいや……見惚れてる場合か! 何でだよー! 二人の甘い夜が… 甘い夜を返してくれえぇーー! 「アキ! アキっ! 起きて!」 アキの身体を揺すって声をかけると、目を擦りながらこっちを向いた。 「あ、ハル、おはよ」 めっ、女神か、こいつは! いや、こんな色っぽい女神は、無自覚に問題起こして天界から追放されるな… …ってアホか、そんな事どうでもいいーーっ!!
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