4.スカした顔で颯爽とランウェイ歩くモデルのあいつが俺の前ではデレわんこ

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舞台裏で、演出担当者から若干の変更依頼点やリクエストを受け、捌けようとすると、一人の女性がハルのもとへ駆け寄って来た。 「藤崎さん!素敵でした。 そのスーツ、藤崎さんに着て頂いて本当に良かったです! 衣装も喜んでると思います。 当日もどうぞよろしくお願いしますね」 この服のデザイナーだという女性が、興奮気味にそう声をかけてくれた。 「ありがとうございます。 そう言って頂けるとモデル冥利に尽きます。 こちらこそよろしくお願いします」 そう笑顔で頭を下げる。 そして舞台裏から廊下を忙しそうに動き回るスタッフ達に笑顔で挨拶をしながら楽屋に向かうと、急いで私服に着替えた。
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