6.Flower language

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アキがドアを開けると、花束を抱えたハルの姿。 アキはその姿に胸の高鳴りを感じながら、心の中で呟く。 ……何だよ、こんなの反則…。 花束なんか抱えて、そんな眩しい笑顔で。 ラッピングされた花束を覗き込めば、チューリップって…いかにも春らしい花。 …本当にお前は、“ 春 ” のような奴だな。 温かくて、明るくて、眩しくて、穏やかで…。 一緒にいると、心底ホッとする。 「はい、これ。アキに…」 「え?…俺に?…あ、ありがとう」 戸惑いながら、差し出された花束を受け取り、鼻を寄せると春の香り…。 どう照れ隠ししたら良いのかわからなくなって、無意識に本数を数える。 1、2、3、………8、9本。 ん?10本じゃなくて? もう一度数えてみたけど、やっぱり9本。 ん……? アキが可愛く首を傾げるのを、ハルは微笑ましく見ている、 「何?9本て!キリ悪っ!」 また、照れツン発動してる… アキ、後で教えてあげるね。 ピンクのチューリップの花言葉は、 『誠実な愛』 そして “ 9本 ” の花言葉の意味は…… 『いつまでも一緒にいよう』
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