50人が本棚に入れています
本棚に追加
/147ページ
「あ〜、妹ちゃんね?一回会った事あるけど、アキに似た美人ちゃんだったなぁ。
幾つになった?」
「21歳…かな」
「そっかぁ…。んで、彼氏できたのか。チクショー」
航輝は持っていたコーヒーの缶を、デコピンするみたいに人差し指の爪で弾いた。
「チクショーって何だよ」
「いや、好みのタイプだったから、今度会えたら口説こうかと…」
「お前みたいなチャラ男には、絶対やらん!」
「うわ、アキ、頑固親父になるタイプか!
そんで、何でアキが悩んでんの?」
「ああ、誕プレ何にするか悩んでるらしくて、男性目線の意見聞きたいとか何とか…」
…よくもまあ、口から出任せを…。
自分でもそう思ったが、最初に狼狽えて嘘をついてしまったので、仕方ない。
最初のコメントを投稿しよう!