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「あ〜なるほどね。付き合ってどんくらい?」
「もうすぐ半年。……とか言ってたかな」
…自分達の事だ。思い出したくもない去年のクリスマスからだから…
5ヶ月だな。
「一番いい時だよなぁ…。
まあ男は単純だから、何でも喜ぶんじゃないか?
最終的には、手料理とか?
もっと最終的には…あれだろ…『ア・タ・シ』みたいな?」
航輝は、口元に人差し指を当て、首を傾げるようにしてふざけてみせる。
「お前…スケベジジイの発想だな」
「いや、いつの時代でも、それは大差ないんじゃないか?
てか、半年近く付き合ってたら、もう致しちゃってるか?」
「ヤメロ…。身内のそういうのは、ちょっと考えるのしんどい。
…ってか、兄の俺がそんなアドバイスできるかよ」
「まあ、そうだな。
あ、誕生日って言ったら、ハルももうすぐだよな」
「あ!あ〜…そうだったな」
急にハルの名前が出て、妙に焦った。
別に自分達の関係がバレる訳でもないのに。
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