7.Happy birthday

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5月17日。ハルの誕生日当日。 アキはホワイトデー同様、バースデーディナーは知人のレストランのテイクアウトに頼り、ハルの好きそうなケーキも買って来て…。 ハルはすごく美味しそうに、清々しいくらいに全部食べ尽くしてくれた。 自分で料理した訳じゃないけど、それはとても嬉しくて。 片付けが終わった頃を見計らって、アキは小さなラッピング袋を差し出した。 「ハル、これ。プレゼント」 「えっ、嬉しい!ありがと!」 ……ん?何か店のラッピングにしては、不格好だぞ… 一度包みを解いて やり直した感…。 ハルは受け取りながらそう思ったが、開けてみると、中には何やら立派そうな小箱が…。 ちょっとした違和感に、箱をほんの少しだけ開けてチラ見する。 「えっ?何かレザーのベルトループみたいなの見えた! 猫の首輪?俺は大型犬用のじゃないと、こんな(ちっ)さいのは無理よ?」 「はぁっ?!お前、大型犬用の首輪なら、()めるのかよ!」 「アキに飼われるなら大歓迎だぞ」 「んな訳あるかっ!ちゃんと開けて見ろよ!」 ハルが箱を全開してみると、レザーベルトの先にシルバーメタルのようなリングがついたキーホルダーが入っていた。
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