7.Happy birthday

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「あっ、これ!アキのと色違い?!」 「うん。前にハルが俺の見て『これ、いいな!』って褒めてくれてたから…」 「うわ〜嬉し!…あれ?…」 ハルがキーホルダーを箱から手に取ると、箱の台座の向こう側に隠れるように、鍵がついているのが現れた。 「えっ?……これって…。もしかして…」 「あ、あぁ…。ここの鍵」 アキは少し照れながらハルの顔を見て、すぐに目を逸らす。 「えっ?!この部屋の合鍵?!俺、貰っていいの?」 「あ!一緒に住むとかそういう事じゃないからな。 お互いこんな仕事だし、会うにしても時間読めないし、部屋で待ってて貰った方が気が楽というか…。 それに、事務所もここからの方が近いし、ハルがよく使うスタジオ行くのも便利だろ? だから、たまにはここから行っても…って言うか…」 「嬉しーっ!!すっげえ嬉しい~~~!!! アタシ、ご飯作って待ってるわっ!」 「いや、毎日は来んなよ! てか、住み着くなよ!」 …アキは、この鍵をつける為に、ラッピングを一度 解いたんだな。 だから、やり直したような下手くそ感が…。 不器用なアキが、一生懸命 包み直してる様が目に浮かぶ。 くそ〜!可愛い過ぎるぞ! ハルはアキの牽制する言葉など全く聞いてなくて、アキに抱きつき、唇に、頬に、おでこに、頭に、メチャクチャにキス攻めを繰り返した。
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