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「そうだな…じゃ、年が明けてから、全員集合して仕切り直しの宴会やってもいいし。
俺が責任持って幹事やってやるからさ」
「そうですね…その方がいいかも」
「ま、そこで今度こそ全員揃うなら、その方がいいよな。
無理させたくないしな」
青木の提案に、それなら…とメンバー達は頷き、納得した様子を見せる。
その様子にハルの頬は本格的に緩み、コートを着るより先に慌ててマフラーを巻いて口元を隠した。
「あっ、えっと…」
そんな中、アキがおずおずと手を挙げ、仕方なく納得した仲間に割って入る。
「どうした?アキ」
「青木さんの提案はとっても有り難いんですが…
新年になったらまた皆スケジュールも詰まってるだろうし、全員揃うってなかなか難しいと思うんですよ。
俺らが行けるようになっても、誰か一人でも欠けたら嫌だし…。
今夜なら、みんな揃ってるし、一時間だけって事で」
「うん…まぁ確かに20人も居れば、全員が都合つく日なんて難しいかもなぁ…。
お前らがいいならいいけど…。本当に大丈夫なのか?」
考え込んだ青木が、心配そうに二人の顔色を窺った。
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