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そして、北海道滞在3日目の夜、機は熟した。作戦決行だ。
「ひえ?」
「あッ…それはダメ……だめ…」
「……美春…もう俺は耐えられない。こんな宝石が散りばめられた夜景の中、一度もできないなんて、無理だ」
部屋の浴室で優里が入浴している最中に俺は、美春と優里のいる部屋に移動。優里がバスルームから出てくるタイミングで、美春と2人で裸になった。しかし、このセリフは俺のがちな気持ちでもある。
「ひ…ヒイイイイイ!」
優里がバスローブ姿で絶叫しながら、俺達のベッドルームの前で佇んでいる。
「あ?優里。俺たちの部屋を覗くなんて変態だなー。せっかくいい所だったのにー。お前は、もうアサトの所で寝てこいよ」
案の定、優里は部屋を間違えたと動揺し、バスローブ姿で、バスタオルで髪をグルグルに巻き、即座に部屋から飛び出していった。後は部屋から飛び出た優里に気づくように、俺はアサトに廊下に俺の物が何か落ちてるかもといって、連絡して。
あいつは、きっと優里が困っているのを見てほっとけないはずだ。この部屋で寝ればと言うだろう。
「作戦うまくいけばいいけど…」
「大丈夫。部屋に戻ってこないってことは、きっとうまくいくよ」
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