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「ちょっと何でホテル変えたのよ。空、あのホテル気に入ってたじゃない。」
「だから言っただろ。気分転換だって。」
適当に誤魔化すも、勘の良い詩織のことだから俺の行動の真意がバレるのも時間の問題かもしれない。
「まさか・・・・レセプションも??」
詩織が引きつった顔で俺に聞いてくる。
「そう。レセプションも。」
「ちょっと気は確かなの?プリンスホテルでだいぶ打ち合わせ進めてたよね?時間も無いのに、本気で言ってる?」
「本気で言ってるから、お前を今ここに呼んだってわけ。」
詩織は俺の答えを聞いて頭を抱えている。
この状況について俺もヤバイし、上手くいくかは賭けだってことを十分理解している。
始めて使うホテルの上、時間もない。
上手くいく保証はないが、それでも彼女に再会したい一心で動いた結果だ。
「どうするつもりなのよ。このレセプションもマーケでコンセプト立ててるから、失敗できないんだけど。」
「そんなに心配するなよ。ここのホテルも超一流だから、失敗することなんて想定できない。明日から早速ホテル側と打ち合わせが始まるから。」
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