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「ほんとに信じられない。もう付き合いきれないわよ。」
詩織は頭を抱えているが、最近マンネリ化していたレセプションを一新できるいい機会とも思っている。
時間がないのは事実だから今からの詩織との打ち合わせでみっちり詰める予定だ。
「さっ、時間もないから始めるか。」
「時間がないのに余裕無くしてるのは誰のせいよ。」
ブツブツ文句を言いながらも、きっちり仕事を進めてくれる詩織はかなり仕事ができる。
二人で集中して打ち合わせをしていたので、あっという間に時間が過ぎる。
「お疲れ。これで明日の打ち合わせはなんとかなりそうだな。流石、詩織だな。」
「あんたのせいで忙しくなりそうだわ。もう、やるしかないんだけどね。」
「詩織さん、信頼しておりますので。日本にいるときの秘書もありがとう。」
「ほんとその言葉はいらないから、余計な仕事これ以上増やさないで。秘書もあんたの我儘についていけるのは私ぐらいしかいないから、仕方なくやってるだけだから。」
「分かってるって。旦那様には忙しくなることを俺からきっちり説明しておくから。」
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