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どうしようかと内心焦っていると、フロントに置かれているグルメマップが目に入る。
「この辺で美味しい食事ができるお店を教えて頂けないでしょうか。」
「承知致しました。」
相原さんは俺の問いかけに表情一つ変えることなく、カウンターの下から地図を取り出し説明を始める。
「ホテルの近くですと、こちらがイタリアン、こちらが中華、日本食のお店がこちらとなります。今ご紹介させて頂きましたお店は、当ホテルに宿泊の方にお勧めさせて頂いております。」
いつもプリンスホテルに泊まっているので、今紹介された有名所のレストランはどこも言ったことがあった。
それに拒絶されていない感じはあるので、もう少ししゃべっていたい気持ちが湧き出て来る。
「ありがとう。なんだかどこもしっかりしたお店だね。1か月ぶりの日本だから、静かでゆっくりできるところはないでしょうか。」
「今ご紹介したお店程、格式高いところではないのですが。。」
相原さんが急にビジネスめいた口調じゃなくなったのに、少し嬉しくなる。
「そういうお店が良かったんだよ。教えて頂いも良いですか。」
嬉しくて自然と笑顔になってしまっていた。
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