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信じれらない朝
遡ること半日。
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最悪だ。
今日の商談相手は話が通じずストレスが溜まる。
日本のビジネスマンは忖度するから、簡単な話もややこしくなる。
こんな調子だから本拠地はしばらくアメリカでもいいかなと思ってしまうんだ。
疲れてるけどイライラしてるから、一杯飲んでからホテルの部屋に戻ろう。
そう思ってホテルのバーへ足を向ける。
ほんのり暗くて、そこで飲んでる客もみんな上品に飲んでいる。
これだから高級ホテルに泊まるのを辞められないんだな。
苦笑いがこぼれながら、空いている席が無いか見渡す。
ボックス席もいいけど、やっぱりカウンター席かなと思いながらカウンター席に目を向けると女性が一人で飲んでいる。
その横顔がちらっと見えて、息が止まるかと思った。
びっくりするほど美人で洗練された女性で、その姿に胸が高鳴る。
普段ナンパはもちろん、初対面の女性に自分から声をかけることなんてしない。
自慢じゃないけどイケメンに分類され、それなりに仕事のステータスもあるから女には困ったことがない。
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