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そしてまたみんなが私に注目をする。
──ドクン。
みんな私を見ている。
やれってこと?
こんなところで?
じっと私を見つめてまるで期待されているようで。
やらなかったらノリが悪いって思われるかな?
有紗が楽しく話しているところに水を差す人だって思われるかな。
どうしよう、でもやりたくない。
『里子ってノリ悪いよね』
しかし、有紗が昔に言ったその言葉を思い出してしまった。
嫌だ。
ノリが悪いと白い目で見られて、またひとりになるのは嫌だ。
そんな不安な気持ちに包まれて耐えられなくなった時、私はぎゅうと目をつぶって言った。
「ど、どすこい~!」
恥ずかしさを押し込んで促されるままま、張り手のポーズをつけてそんな言葉を言い放つ。
その瞬間、ドカっと大きな笑いに包まれた。
「キャハハハハ、里子ってやっぱり面白い~」
「安藤さん、いいキャラしてるね~」
「そっちの方が明るくていいよ」
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