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「だから私が里子の良さを教えてあげようって人肌脱いであげてるんじゃん。善意でやってるんだから、ね?」
「でも……」
私はうつむく。
すると有紗は私の話も聞かず、スマホを取り出した。
「ちょっ何!?」
「せっかく会えたんだし再開記念に写真撮ろ~」
有紗は私の横に並ぶと勝手に写真を撮った。
――パシャ。
「ちょっ……」
「これミンスタに乗せておくね!」
「待って勝手に……」
「大丈夫、里子の写真だけちゃ~んと加工しておいてあげたから。ほら」
そう言って見せられた写真は、私の写真にだけブタの鼻のスタンプや耳がつけられていた。
「あはは、里子かわいい~。これでよし」
有紗は私にスマホの画面を見せてくる。
♯久々の再会
♯本当里子といると笑いっぱなし
♯お笑い系女子代表
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