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『里子、雑誌の付録のキーホルダーちゃんと付けてきた?』
『もちろんだよ』
『じゃあこれでプリ撮ろうね!』
『うん!』
最初はお互いに心を許せる対等な関係だった。
しかし、一緒にいるのが長くなるようになってから、私の鈍くささもあってか、だんだんと有紗は私のことをイジってくるようになった。
『きゃ……っ!』
外を歩いていた時、何かにつまずいて転んだ私。
顔からいってしまい軽く地面に頭をぶつけた。
『ちょっ、普通何もないところで転ける?里子ってちょっと鈍くさいところあるよね』
そして顔をあげると有紗は大爆笑。
『きゃはっははっ、何その顔。鼻に泥ついてて熊みたい』
有紗があまりにも面白そうに笑うから、私のその話に乗って言ったんだ。
『ガオー!!』
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