2.過去

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『里子、雑誌の付録のキーホルダーちゃんと付けてきた?』 『もちろんだよ』 『じゃあこれでプリ撮ろうね!』 『うん!』 最初はお互いに心を許せる対等な関係だった。 しかし、一緒にいるのが長くなるようになってから、私の鈍くささもあってか、だんだんと有紗は私のことをイジってくるようになった。 『きゃ……っ!』 外を歩いていた時、何かにつまずいて転んだ私。 顔からいってしまい軽く地面に頭をぶつけた。 『ちょっ、普通何もないところで転ける?里子ってちょっと鈍くさいところあるよね』 そして顔をあげると有紗は大爆笑。 『きゃはっははっ、何その顔。鼻に泥ついてて熊みたい』 有紗があまりにも面白そうに笑うから、私のその話に乗って言ったんだ。 『ガオー!!』
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