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よくよく考えればそうか……。
私がイジられキャラとして苦しんでいたのは高校時代。
その頃から私たちは大人になっている。
さすがに有紗だって高校生の頃のままなんてことないよね。
私が教え終わると有紗は言う。
「ありがとう~!ねぇ、里子。せっかく久しぶりに再会したわけだし一緒にランチでも行かない?」
ランチ……か。
有紗も変わっているとはいえ、少し不安だ。
出来だけプライべートでは関わりたくない。
「ごめん、今日は忙し……」
断ろうとした時、三浦さんがその言葉を聞いていたのか周りに向かっていった。
「いいわね、ランチ。せっかくだしみんなで岡本さんとランチに行きましょう」
「わ、本当ですか~嬉しい」
「うちの周りは結構いいお店がたくさんあるのよ」
「楽しみですぅ」
わ……。これは行く流れだ。
みんながランチに行く中、仕事をしているわけにもいかず、私は今している仕事を一度切り上げた。
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