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「知ってる?そんな〖媚薬〗を使わなくたって俺はとっくにお前にメロメロなんだ」
そう言ってクリスは私の手にポンと手を置いてくすっと笑った。
その可愛らしい笑顔につられて、私もついつい一緒に笑ってしまった。
「ねえクリス、私は貴方の笑顔をずっと隣で見ていたいと思っているの」
「それってもしかして?」
クリスの問いかけに私は微笑んで答えた。
「結婚、しましょうか」
「本当に?!」
私は「うん」と頷くと、クリスは持っていた薔薇の花を放り投げて私を抱き上げた。
その顔は喜びに溢れてとても綺麗で、そんなクリスを見ることかできる私は幸せだなあと感じる。
〖媚薬〗
透明なハート形の小瓶に入ったピンク色の液体。
人はそれを〖媚薬〗又は〖惚れ薬〗と呼ぶ。
次にこの薬を飲んで幸せを掴むのは、あなたかもしれない。
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