魑魅魍魎の島

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魑魅魍魎の島

むかーし、むかーしのお話。 日本列島には、妖怪がたくさん住んでいたのだよ。 人間と妖怪は共存共栄していたのさ。 しかしだね、江戸時代が終わると、日本は近代化へ向けて走り出した。 港は開放され、外国から多くの人々が入って来るようになった。 近代化は、妖怪には居心地が悪くてね。 理解してくれない外国人を相手に、悪さをする妖怪も増えはじめたんだよ。 その悪さは次第に悪戯の域を超えて行き、遂には人を殺す事態に。 妖怪と人間は戦うことになり、妖怪は、圧倒的な数の差で負けた。 裁判の結果、妖怪にも情状酌量の余地があると認められた。 妖怪は種別によって分けられ、人の住まない、小さな島を与えられたのさ。                             おわり 「おばあちゃん、この話には続きがあるのでしょう?」
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