14.ジャンルがわからない

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14.ジャンルがわからない

 自分の書いている小説のジャンルがいまいちつかめない。唐突だけど、わりと最近考えていることはそれです。今さらですが。  つまり、わたしが書いてエブリスタに載せているような、短い小説のジャンルが自分でもいまひとつ、つかめないわけですね。  エブリスタの「ジャンル」を見てみると、ファンタジーやSF、ミステリーや恋愛などに細かく分かれています。  一方で、自分の書いた小説の内容というかストーリーを振り返ってみると、どこのジャンルに入るのか、自分でもはっきりと決められないものが多い。  たとえば『いちばん上手くいった未来』はUFOや宇宙人が出てくる、内容的にも全面的にSFなので、ジャンルもSFに設定しているのでわかりやすい例だ。  けれど、その前に書いた『レディXの憂鬱』は現実離れした力を手に入れた超人的なスーパーレディが登場するにも関わらず、ジャンルはヒューマンドラマに設定しました。  これはどちらかと言えば、超人的なパワーに重点を置くよりは、レディXを取り巻く人間模様に重点を置いたつもりだからです。  ただ、現実離れした超人的なパワーを描いているのなら、ジャンルがSFだっていいはずです。そのへんは悩んだんだけど、まあヒューマンドラマでいいかなと。  去年わたしが書いた『ひび割れザメ』、『週末かくし』、『砂漠の魔術師』も、ヒューマンドラマに設定してますが、どの作品もちょっとそこから逸脱するよなあという作品です。SF的でもあるし、恋愛の要素もないわけではないし、ホラーとも言えそうだ。  じゃあ、ヒューマンドラマってなんだろうという話ですね。人間を取り巻く話といえばそうだけど、これは他ジャンルも同じこと。  けっきょくはっきりとは決められないまま、自分なりの短い小説を書くしかないのかな。
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