森 希々花はいつも二番手***

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高二の時に初めて出来たカレシは、バイト先の女の子と二股してた。 何となく薄々気付いていたのだけど、一時の気の迷いくらい許してあげるべきかと思っていた矢先。相手女子(あたしと元カレの一個上だった)が乗り込んできた。 なにが腹立つかって? あたしのほうが“浮気相手”だったこと。 男にも腹が立つけど、気付かなかったあたし自身に一番腹が立った。 その場で男を一発殴って速攻別れた。 次はよっつ年上の大学生。 友人があたしの傷心を慰めようと開いてくれた合コンで出会った。 『真面目そうだから二股なんてしなさそうだ』と思って付き合ったら、ママが一番の超マザコン野郎だった。 『ママがママが』ってあんまりうるさいから、『ママンとお幸せに』と告げて身を引いてやった。 もちろん連絡先は速攻消去&ブロック。 そのあと付き合ったリーマンも、さらにそのあとのバイト先の店長も。 みんなあたしを“二番手”にしかしてくれなかった。 大学四年の時に付き合った年下男子なんて、まんまとあたしをチェリー卒業の踏み台にして、経験値上げてから本命の女の子のところに戻っていったけ。 まあでも?あれはほら、のん(・・)やって美味しい思いをさせてもらったわけやからぁ……。 以来、年下は断固ノーセンキュウ!
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