森 希々花はいつも二番手***

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そう言えば中学生の頃にはもう、意中の男の子に『○○ちゃんって誰か好きなヤツいるの?』って訊かれるようになってたな。『○○』に入るのは、もちろん他の女子のもの。間違ってもあたしのじゃない。 あたしの好きになるヒトは、いつもあたしじゃないコが好きなのだ。 別に略奪しようとか、ヒトのものがよく見えるとか、そんなんじゃ全然ないのに。 気付いたらそうなっているのが、希々花の七不思議。 それが今も尚続いてるんだから、もうこりゃ“前世からの業”だと思うしかなかっちゃ(・・・・・)ない? おぉっと、やばぁい。 つい“素”が出てちゃうとこでしたぁ。 脳内でも気をつけとかなぁ、うっかり実家弁が出ちゃったら大変やもんね! そんなわけで、『希々花の人生なんて、そんなもん』やってこと、昔からちゃぁんと分かっとるんですぅ。 だって、生まれた時から(・・・・・・・)そうやったんやもん。
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