渋谷24系 最終便🌟 80 ’ バレンタイン❤️スペシャル短編

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ブザーが鳴って バスが発車する。 通り過ぎる街の灯り 涙でにじむ虹色のスパンコール いつか見た懐かしい店 いつか聴いた懐かしいメロディ いつか嗅いだ懐かしい匂い どれもこれも過ぎ去った 遠い遠い思い出ばかり 大井ビルの角を左に曲がり 西村のビルを横目に バスは私を揺さぶりながら 道玄坂を登って行く 映画館 井門インテリアビル あれは、指輪を買った宝石店… とっくの昔に失くしてしまったあの指輪。 「次は、大坂上 お降りの方は バスが止まってからお立ちください」 バスは止まると 乗り口が開いた。 さあっと、冷たい空気が流れ込む。 新鮮な夜の空気と共に トットットッ 音を立てて 若い男の子が乗ってきた。
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