渋谷24系 最終便🌟 80 ’ バレンタイン❤️スペシャル短編

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指輪をはめると 私のシワシワの指は ツルツルした娘の手に戻っている。 車窓に映った顔も 丸いほっぺたの19歳。 長い黒髪、金のモールの水兵帽。 ケッコンしよう、もう一度 ウン。 繋いだ手を 彼のチャコールグレーのコートの 大きなポケットにしまい込み 懐かしい匂いの肩に頭をもたれさせると 私はすっかり安心して 深く長い息を吐いた。 バスは大橋の停留所を過ぎ 246に合流した。 キラキラキラ キラキラキラ 星みたい 星だよ星 「天の河」経由だから 本当にそれは星たちで バスは夜空を飛んでいた。 会えた、また会えた。 約束したろ 渋谷24系最終便だって。
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