If...もしも 贖罪 ③

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If...もしも 贖罪 ③

 10時15分前には、待ち合わせの喫茶店に林さんは居た。 「あれ?林さん早いね~。お待たせしました。」 「ああ、休みなのに呼び出してすまん。どうしても…」林さんが浮かない顔をしている。 林さんの正面に座ろうとしたら 「滝沢さんは、こっちに」と林さんの横の奥の席に追いやられた。 …意味が解らない。  暫くすると美形の男性2人が入って来た。 1人は、四十手前、もう1人は…俺と同じ位か? 「伊織さん!こっちです!こっちです!!」林さんは、その2人に声をかけた。 俺は、何が何だか解らない。 ヤバイって写真じゃないのか? カメラ壊した訳じゃないのか? 社内不倫とかじゃないのか? 全く訳が解らず林さんの顔を見る。 「まずは、皆コーヒーでいいですか?」林さんが注文をする。  林さんからその美形2人を紹介された。 四十手前の人を伊織さん、俺と同じ位の人を斗織(とおり)さんと紹介された。 テーブルにコーヒーが運ばれて一口、口を付け宗吾から口を開く。 「で、話って何だ?俺は、全く訳が解らないのだが…」率直に聞いてみた。 「滝沢さんに確認して欲しい話だ。昨日電話をした時、実は、お二人から話を聞いた直後だったんだ」林さんが口を開いた。 「二人の話?何の話をしていたんだ?」宗吾は、本当に全く話が解らない。 年からすると俺の先輩・後輩位だから学生時代の話? いや…そもそもこの二人知り合いでもないし… 「滝沢さん…葉山瑞樹君、滝沢さんの所の子だよね?」 林さんが何故、今、その名前を出すか解らない 「え?」 「葉山君は、函館育ちだったよね?確かストーカーの被害にもあっていたよね?」 「え。いや。林さん。ここでその話は…」 「関係あるんだよ」俺以外の三人、皆真顔で俺を見る。 「何故、関係があるんですか?」 2022年1月12日
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