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1 同郷会
「久しぶり」
貴史は、ホールに入ると、高校の同級生だった悠介を見つけて近づき、声をかけた。
「やあ。お前も相変わらずのようだな」振り向いた悠介は、軽く微笑んで続けた。
「また会えて嬉しいよ。だけど、こうして会うのも、いつまで続けられるかな」
「そう言えば、今日は顔ぶれがずいぶん寂しい気がするな」
「ああ、今日来るメンバーは大体集まったみたいだけど、また去年より減ったようだ」
貴史は頷きながら、周りを見回した。
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