魂の行く末

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ある時同日同時刻多くの人が自殺した。 10代から高齢者まで。 性別だって関係ない。 高齢者に共通していたのは老衰ではないこと。 全体の多くが毒だったり飛び降りだった。 本当に様々な亡くなり方だった。 ただ同日同時刻だっただけでその人ら全員に共通点はないように見えた。 だが、唯一の共通点はどの人らも遺書は同文だったことだった。 一語一句間違い様ががない文だった。 「私らの決められた魂の寿命。その魂を自らの手で断ち切らせていただく。そして、その残りが長らく病気の子らに譲渡されますことに」 よく分からない文であった。 本当に他人の魂の残りが譲渡するなんてあり得るのだろうか。
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