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 ベルモアは目を覚ました。  慌てて上半身を起こす。  反射的に右手にあるはずの剣を握ろうとするが、そこに剣はない。 「あれ?」と思っているところに声がかかった。 「目を覚ましましたか、ベルモアさん?」  声の方を振り返ると、リリィが心配そうな顔で立っていた。 「リリィ……? なぜ、お前がここに?」  そこまで言ってようやく自分が森の中ではなく部屋の中にいることに気づいた。 「ここは……?」 「私の家ですよ」  ベルモアはベッドに寝かされていた。窓からはまぶしい陽光が差し込んでいる。昼間のようだ。  リリィが救い出してくれたのだろうか?  だがあんな骸骨だらけの中でどうやって? 「ベルモアさん、すいません。骸骨の魔物(アンデッド)があんなにたくさん集まっていたなんて私たちも知らなくて……」  状況がまだ理解できないでいるベルモアに、リリィは頭を下げる。  その声に続けて聞き慣れない声が聞こえてきた。
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