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「まあ、しょうがありませんね。骸骨たちがあの森に集まりだしたのはここ数日のことですから」  声のした方を見ると、ローブ姿の痩せぎすの男がいた。  魔法陣の中心にいた、あの死霊使いだ。 「お、お前っ!」  ベルモアはベッドから飛び起きて掴みかかろうとする。  それをリリィが慌ててベルモアの腕にしがみついて止めた。 「ベルモアさん、止めてください。司祭さまは悪い人ではありません」 「なに? 司祭? こいつが?」  ベルモアは胡散臭そうに相手を見た。 「いや〜、すいません。司祭の仲間うちでもよく言われるですよ。お前の顔は辛気くさくて司祭には見えないって」  ローブ姿の男は平身低頭、ぺこぺこ頭を下げながら申し訳なさそうに言った。  緊張感がなく、どこかのんきな顔をしている。  そしてあらためて自己紹介してきた。 「私は地母神マイラーの司祭、ゴードンと申します」 「地母神? マイラー……? その司祭様が森の中で骸骨相手になにをしていたんだ?」 「私は骸骨たちの動きを察知して、その魂を救済するためにやってきました」 「魂を救済?」
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