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「やばいな」 「あのことが知られたら鉄球でぺちゃんこだね・・・」 封印からよみがえらせてしまった悪魔の件はダスクとデイブ、そして現場にいた数人だけの秘密であった。 デイブは親指のつめを噛みながら、鉄球から逃れる術を必死で探していた。 「あいつはまだすべての力を取り戻してないハズだ。  一刻も早くあの悪魔野郎を探し出して倒すしかないだろうな」 封印からよみがえったのは小学生サイズで、魔王と呼ぶにはいささか迫力に欠けていた。おそらく完全な状態ではないのだろう。 「でも、倒すにしても、居場所がわからないし。  こないだ調べた家は違ったしね」 生き延びたい気持ちはダスクも同じだが、いいアイデアは出てこない。 「俺たちが悪魔を倒すのが先か、  復活がセトにバレるのが先か・・・」 「バレるのが先だよね。  もう、こっちから正直に打ち明けようよ」 「即鉄球が飛んでくるだろ」 「いや、そんなことないでしょ。  もう悪魔が復活しちゃってるってことなら、今さら自分たちをどうこうしたって意味がないし。  悪気があったワケでもないんだしさ」 「うーん、それしかないか」
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