4.ゲレンデ

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4.ゲレンデ

 翌朝はきれいに晴れたいい天気だった。ゲレンデは夜のうちに積もった新雪が日の光を反射してキラキラと輝いて、絶好のスキー日和だ。  クラスの皆は初心者コースでスキーのインストラクターに色々教わっていたが、アリスとレイラはソリのコースで二人乗りのソリに乗って遊んでいた。  アリスはレイラからしきりに「スキーに行け」と言われたが、アリスは地元の高知でそう何度もスキーに行くことなどないと考えて、 「レイラの方が大事だもん」 と言ってレイラの元に残っていたのだった。  しかしソリに乗っているときはいいのだが、レイラをおぶってソリを引いて雪の斜面を登るのは、小学5年にはキツかった…。その様子を見ていたのか、すぐに先生が応援に来てくれ、レイラをおぶる役をしてくれたので、アリスは軽いソリだけをロープで引きながら登って行った。  (アララギ)先生は、 「アリスちゃん、私はこの一年間、あなたから色んなことを学びました。おかげで私も少し成長できたと思っています。ありがとう」 「先生、私照れるよ。何を言い出すのよ…」
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