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思えば、長い長い道のりだった。
途中で何度も挫折しかかって、立ち止まって、
転んで、また立ち上がって…。
なんとかここまで来れたような気がする。
決戦の会場でマサヨは静かに佇んでいた。
「いよいよ…だな」
後ろからオーナーの声がする。
「はい…」
「今回は参戦しないのかと思ったぞ」
「私もダメかと諦めていました」
もう…諦めない。
私がやらずに誰がこれをやるの??
「女王、復活だな。楽しみにしてるぞ」
「ベストを尽くします…!!」
ライバルは4人。
私を含めて5人での戦いとなる。
「またあんたか!今度は負けないからねっ!!」
…それはこっちのセリフだよ、キヨコ!!!
「制限時間は15分。袋が破れたら終了です!」
渡された袋をこれ以上は無理だと思われるまで
ぎゅーっと伸ばして…。
「スーパーオオマサ・オーナープレゼンツ、
粗挽きソーセージ詰め放題バトル、スタート!!」
「かあさん、ファイト〜!!」
「行け〜!!マサヨ!!!」
家族の応援を背に受けて
マサヨはめいっぱい伸ばした袋を片手に
ワゴンに乗った大量の粗挽きソーセージを一気に
詰め出した…。
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