2.その倫理を守るのは、誰のため?

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「じゃ」 「うん」 いつもと同じように 家の近くまで一緒に歩いて そして分かれた。 きっと、この後も いつもと同じように メッセージで 何気ない雑談を 寝る間も惜しんで 繰り返すんだろうなと 当たり前のように 思っていた。 でもこの日 私にとっては 予想外の出来事が さらに2つ起きてしまった。 1つ目。 いつもは1つの部屋しか 明るくない家が 何故か私が帰る前から 全部の部屋が 明るくなっていたこと。 そして2つ目がが……。 「おかえりなさい」 久しぶりに ちゃんと顔を見た母が 私が知っているはずの リビングでコーヒーを飲んでいた。 男の人と。
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