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「きがつくと おかの うえの そうげんひろばは いろんな でんしゃで おおにぎわい。みんな『ぼくがいちばん、わたしがいちばん』とおおさわぎ。
そして、なんと、『ぽーーーーーー』と きてきの おとが したかとおもうと、「シュッシュッポッポ、シュッシュッポッポ」と おとが きこえてきました。みんなが『まさか、このおとは……』と うしろを ふりかえってみると……
もくもくもくもく、くろいけむりを はいて SLたちが おおぜいやってきました。SLたちは ひくいこえで いいました。
『きょうそう するんだってー。ぼくたちも いれてくれー』
すると、だれかがいいました。
『むりだよ、だってSLが ぼくたちより はやいわけないもん』
どこからか『ハハハハハ』という わらいごえも きこえました。
それをきいて SLたちは『ポーーーーーーーー』と きてきを ならして おこりました。
こだまくんが『おこらない、おこらない。じゃあ、いっしょに なかよく、きょうそうしよう』と いってなだめました。
だけどみんなは「なかよく、きょうそうなんてできないよ」といって ちからを いれてスタートの たいせいになりました。みんな、やるきまんまん。
さあ、いよいよ みんな うみへ むかって きょうそうです。
SLたちは「ポーーポーーポーー」と3かいも きてきを ならしました。
だけど、あれれ……
うみへの せんろはどれだ?
うーん、どれだ、どれだ。
こだまくんがいいました。
「これだよ、これこれ」
そこには、いっぽんの ふるぼけた せんろががありました。
だれかがいいました。
『いっぽんしかないぞ』
『どうするんだ』
こだまくんがにっこりいいました。
「ね、だからみんな いちれつになって、なかよく きょうそうだ。うみへ しゅっぱーーつ!」
こだまくんが はしりだしました。
みんなも「よーし、いくぞー」と そのあとを はしりだしました」
そして絵本は続く。
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