叫び

力

僕に努力は出来なかった。

どんなに頑張ろうと思っても体が動かない。

いつの間にかゲームに手を伸ばしてる。

ダメ人間だ。

だからテストもダメダメで、

部活でも最弱で、

持久走でもびりっけつなのかな。

頑張ったところで1番になんてなれない。

そう分かってしまっているからこそ

人生は1度きりなのだから楽しく過ごすべきなんだ。

そう言い訳してどんどん堕落してしまうのだろう。

それを客観視出来るほど僕は頭のいい人間じゃ無いが。

部活の試合で負け続けて、悔しくて何度も泣いて、練習も休まず行って、、、

それでもやっぱり、勝てないもんは勝てない。

ほかの1年生より部活に行ってるはずなのにな。

試合が終わる度に泣きそうになる。

苦しい。

試合してると、どんどん差が開く。

みんな早い。分かっても反応できない。

気がつけば終わってる。

まるで、真っ平らなコンクリートの壁が目の前に立ち塞がっているみたいだ。

壊せる気がしない。

それでも最後まで粘る。

もう勝てるなんて思ってない。

弱者は強者の踏み台になるしかないの？

最初はみんな初心者だろって？そんなこと分かりきってるよ。

僕が言いたいのはそんなことじゃあない。

どんなに頑張っても、強くなりたいと願っても、それが叶う前に心が折れることもあるんだって。

圧倒的な力の差を見せつけられ続けて、もう僕は大会に出るのが怖くなった。

だって、弱いまんまの僕じゃ勝てない。

スマホ依存の頭おかしいやつじゃ、ダメなんだ。

励ます人達は僕より強い人ばかりだ。

ごめんね、心に響かないよ。

ごめんなさい。

僕は役に立てません。

ですが、足枷にもなりたくない。

だから、僕は粘ります。

負けても、最後まで礼儀を忘れない。

これが僕のスタンスなんだ。