おめでとうを君に

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 “Congratulations” と “Happy” については、菜月に聞いた後で少し調べた。  英語では、何か努力をして得たこと、試験に合格しただとか、試合に勝った等の“おめでとう” には、 “Congratulations” を使うらしい。 “Congratulation” と単数形だと “祝い” と言う意味しかなく、違和感があるそうだ。  対して、誕生日や新年など、年月の経過で自然と訪れることには “Happy” を使うそうだ。  ちなみに、花嫁に対して “Congratulations” を使うのは、古くはNG だったらしい。「努力して花婿を射止めた」という意味合いになりかねず、失礼になるからだったそう。  元旦の日に届いた年賀状の中に、菜月のものもあった。純白のドレスに輝くような笑顔。隣には僕の知らない、やたらと背の高そうなイケメン。  おめでとう。Have a happy wedding life!  
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