117人が本棚に入れています
本棚に追加
/201ページ
ところが、今日は、いつもと違っていた。
どうしたことか、グソンは執拗にドンレを求めた。
……ああ、香西の妃が、宮を開けているからか。
女官長は、後宮のありとあらゆる事に通じている。
誰と誰が親密であるか、ドンレが知らぬはずがない。
官きっての美貌の持ち主グソンと、側室の内でも一、二を争う才女、香西の妃。
二人が惹かれあうのは当然のことで、グソンはかなり本気で入れ込んでいると聞いていた。
最初のコメントを投稿しよう!