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向けられる、端麗な顔立ちのなかで、白い歯が光っている――。
ただの官にしておくにはもったいないと、側においてみた。
だが、グソンはドンレなど見ていない。彼女の体を通り越し、その力を見つめている。
甘いささやきも、たゆたう吐息も、すべて形だけのもの。
ドンレの体躯などなくてもかまわないのだ。
――わかっている。
溺れてしまった快楽は、とてつもなく深いことも。
あの肌を手放すことを思えば、受けるおなざりな愛撫にも、がまんできた。
いや、今では、それにさえ、ドンレは酔いしれていた……。
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