一章 「一」

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一章 「一」

万物を支配し、神のごとく君臨したい――。 遥か昔、陸に国を構える王達は、己が栄華を渇望した。 祝福は必ず自分に向けられると信じ、持つ剣で血を流し、馬で駆けだす。 ハン・ジオンもそんな王の一人であった。 住む国は、祖先が残したものではなく、自らの手で奪いとったもの。 むろん、側に横たわる女も――。
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