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ミヒは、ユイの部屋を自分の部屋の側にと願ってやまなかったが、ジオンはミヒの部屋の隣りに、身の回りの世話をする新しい侍女を詰めさせている。
「ユイじゃなきゃだめなことだらけなのに!」
「はいはい。それはそれは。おや?まだ御髪をとかしていないようですね。ユイがとかしましょう」
「ええ。お願い。侍女はね、まだ下手なのよ。ジオンったらまるでわかってないんだから」
「まあ。仲のおよろしいことで」
ユイは目を細めると、ミヒを座らせゆっくり光る黒髪に櫛を入れた。
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